【 SOSOUSO BLOG 】

作曲家・編曲家 TERAMURA SOがDAW・DTM、音楽機材、DIY等についてゆるく書くブログ

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CUBASEでEDM系サイドチェインコンプ(ダッキング)設定方法!!【※サンプル音源有】

>>> 筆者の楽曲が聴けるSpotify Playlistはこちら <<<

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ここ数日東京は非常に寒いですね。
着る毛布という響きに惹かれ(※上のイメージ参照)
買って着ていたところ
『太ったマーメイドみたい』
と言われ割と傷ついたテラムラ SO_TERAMURA (@SO_UMBERBROWN) 
です。 笑
 
さてさて、
本日はコチラのトラックからお聞きくださいませ!!

揺れているような、うねるような波打つサウンドですね。
これはEDMをはじめダンスミュージックで頻繁に使用されている
サイドチェインコンプ(ダッキング)という効果が使われています。

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サイドチェイン(ダッキング)とは

外部からの信号をトリガー(引き金)として、
エフェクトをコントロールする機能です。
 
最初に聴いてもらったような
4つ打ちのキックをトリガーとして使用し、
キックが鳴ったタイミングでベースやシンセのコンプレッサーが作用、
音量が絞られ波打つような効果を得られ、
さらにキックとベースの帯域も被りづらくなるよ!!ってのが
最もポピュラーなサイドチェインの使われ方です!!

今回はそのサイドチェインコンプをCUBASE PRO8.5で設定する方法を紹介します。
 

サイドチェインコンプ(ダッキング)の設定方法

STEP1:
・トリガーとなるトラック(今回はキック)とサイドチェインを使用したいトラックを用意(今回はベース)。
キックを4分で打ち込みましょう。※トリガーとなるキックのトラックはMIDIでもAUDIOでもOKです。

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ベースは白玉系で良いです。4小節でこんな感じにしてみました。

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ベースはCUBASE付属のHALION SONIC SE2の中から『Disturbed Bass』という音色でやってみます。

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 現段階です。

 
STEP2:
・サイドチェインを使用したいトラック(今回はベース)のオーディオInsertsにコンプレッサーを立ち上げ、コンプレッサーのサイドチェインボタンをクリックし点灯させる。

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STEP3:
・サイドチェインのトリガーとなるキックのトラックのオーディオセンドを先ほど設定したベースのコンプレッサーに指定、ONにする。センド量をゼロにする。

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これでルーティングは完了です!!
 
もしトリガーとなるキックの音を出したくない場合
はポストフェーダーからプリフェーダーに切り替えてオーディオフェーダーを-∞にすればOKです。

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STEP4:
イメージに近づけるようコンプレッサーを調節していきます。

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(効果がわかりやすいように)ThresholdとRatioは深め、
(隠し味的にかけたいときはRatio2:1とかでもOK)
Make-Upはauto、Attack、Holdは最小
Releaseも最小から気持ちいいポイントを探して調整していくと早いと思います。
好みのサウンドになるよう色々試してみてください。
 
では聴いてみましょう!!

波形を見てみると

オーディオで書き出して波形をみるとよくわかります。
こんな感じです。

上から

1番目がベースのMIDIデータ。

2番目がベースのMIDIデータをそのままオーディオ化したもの。

3番目がサイドチェインコンプ使用したものです。しっかり波打ってますね!!笑

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STEP5:
上記と同じ要領でシンセサイザーのトラックを立ち上げ、「コンプレッサー」+「サイドチェイン」をかけます。

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シンセはこんな感じで打ち込みました。
今回はCUBASE付属のRETROLOGUE2の中から『Hyper Saw』という音色を選び、
同じメロを4オクターブ重ねてます。

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だいぶ雰囲気出てきましたね。

 

STEP6:

さらにハイハットやスネア、FX(Downlifter/シュワシュワした音) 等を入れました。

ベースに休符を、シンセは別の音色もレイヤーしテープエフェクトもかけました。

テープエフェクトは下のプラグインを使用しています!!

Vengeance  - Tape Stop

これで完成です!!

 

いかがでしたでしょうか??

ダンスミュージックでド定番のサイドチェインコンプ(ダッキング)は
ベース、シンセだけでなくピアノ、ストリングス、ボーカルなど様々なパートにも有効ですのでぜひぜひ試してみてください!!

不思議なことにモダンさと同時にノスタルジーな印象も感じることがあり僕は非常に好きな効果です!!

余談ですがEDMが日本で流行るもっと前(5年前ぐらいかな)、
サイドチェインコンプが使われている洋楽を聞いて、
『おぉカッコいいっ!!』と思ったけど、
全然どういう風にやっているのかわからなくて
すべてのタイミングを手動で1個1個切って波形編集(フェイドインをかける)してました。笑
あの頃の自分に今回の記事を見せてあげたいな~!!笑
そんな感じでDTMをやってるみなさまのお役に立てたら嬉しいです!!

 

ではまた!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は・・・

こんな長い記事を書いてアレなんですが。。。

 

いや日々、我々の文明や化学は進歩しているものです!!

 

煩わしい設定なんかなしで
サイドチェインコンプ効果をシミュレートできるコンプ系プラグイン
あります!!

 

下のリンクからどうぞ!!笑

 

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