my new gear…!!
— @寺邑奏★作曲家 / TERAMURA SO (@SO_UMBERBROWN) April 6, 2023
AMS Neve 1073DPX#mynewgear #neve #amsneve pic.twitter.com/fAWY0cnqZU
Neveとは?
1961年に設立されたプロフェッショナル向けスタジオ用機材の
設計開発・製造を行っていたイギリスの超有名音響機器メーカー。
同社の1066、1073、1081、1084などマイクプリアンプ・EQなどの機材は世界中のレコーディングスタジオで使用され、多くのエンジニアに愛され、今もなお人気は衰えず、
オリジナルのヴィンテージともなれば200万円を超える価格で取引されています。
AMS Neve 1073DPXについて
前述のNeve社は1985年、シーメンス・グループに買収され、1992年にはシーメンス・グループの傘下で、AMS社と合併し、現在では AMS Neve となっています。
その後ルパート・ニーヴ自身はAMS Neveには関わっていませんが、 1073DPXは、オリジナルの1073の仕様・サウンドに忠実に製造されており、1073クラシック・モジュールの機能をベースに、内蔵DI入力、ファンタム電源、選択可能なインサート機能、レベル・メーター、選択可能なヘッドフォン・モニタリング、マイクや楽器を簡単かつダイレクトに接続できる各チャンネルのフロント入力コネクターなどの追加機能を搭載しています。
開封の儀!
ひゃー!!
これまでプラグインでは頻繁に使ってましたが実機カッコ良すぎる!!!!!!
見た目最高!!
そんなこんなでラッキングまで完了~!!
AMS Neve 1073DPXの特徴
- 2つの独立した本物の1073®トランス・マイク・プリアンプ/EQ回路を2U 19″ラックマウントエンクロージャーに搭載
- 専用のNeve® Marinair™トランスを各入出力ステージに採用。
- ユニット前面にマイク、ライン、DI入力用の便利な接続、ユニット背面には切り替え可能なマイク/ライン入力用の接続を装備
- 48Vファンタム電源、Hi/Loインピーダンス、-20dBパッド、入力ステージのDIグランドリフトを切り替え可能
- フェーズの切り替え、EQイン/アウト
- インサート・センド/リターン・ループ機能により、モノラル/ステレオ・リミッター/コンプレッサーなどの外部機器を簡単に1073DPXのオーディオ・チェーンに接続することができます。
- Pre-EQインサートのセンド/リターン – マイクプリアンプの出力ステージからラインレベルのセンドが可能で、EQステージの直前にリターンが発生します。
- ポストEQインサートのセンド/リターン – ポストEQステージからラインレベルのセンドが可能で、メイン出力ステージの直前にリターンがあります。
- 独立したチャンネル出力レベルコントロール
- 各チャンネルに7段階のLEDシグナル・レベル・メーター – マイク/ライン/DI入力-ステージ・レベル、EQ-ステージ・レベル、出力-ステージ・レベルを最大+24dBまで表示可能
- 外部マルチボルテージPSU
1073DPXのEQ部分について
▶高域
12kHz固定
シェルビング
+/-16dB
※6時の位置が0、時計回りでブースト、反時計回りでカット
▶中域
360Hz / 700Hz / 1.6kHz / 3.2kHz / 4.8kHz / 7.2kHzから選択
ピーキング
+/-18dB
※6時の位置が0、時計回りでブースト、反時計回りでカット
二重の同軸ノブになっており、外側のノブで周波数またはOFFを選択、内側のノブで選択した帯域に対してのゲインを調整
▶低域
35Hz / 60Hz / 110Hz / 220Hzから選択
シェルビング
+/-16dB (6時の位置が0、時計回りでブースト、反時計回りでカット)
二重の同軸ノブになっており、外側のノブで周波数またはOFFを選択、内側のノブで選択した帯域に対してのゲインを調整
▶ハイパスフィルター
50Hz / 80Hz / 160Hz / 300Hzから選択可能
オクターブあたり18dBのスロープ
という構成です。
試聴!AMS Neve 1073DPXをかけたサウンド
実際に色んな素材に試しにかけてみて聴いていきたいと思います!人間の耳は大きい音を良い音と判断しやすい傾向があるので使用前・使用後でなるべく音量レベルを揃えてます。
『単体で聴いたら良いのにオケに混ぜたら微妙~!』
Kick + AMS Neve 1073DPX
HF(12kHz)+2
MF(360Hz)-6
LF(35Hz) +8
HPF OFF
※使用前後の音量レベルを合わせるため、使用後のサンプルはDAW側のフェーダーで -5dbにしてます。
Snare + AMS Neve 1073DPX
HF(12kHz) +4
MF(3.2kHz)+4
LF (110Hz) +2
HPF(80Hz)
※使用前後の音量レベルを合わせるため、使用後のサンプルはDAW側のフェーダーで -4dbにしてます。
Bass + AMS Neve 1073DPX
HF(12kHz) 0
MF(1.6kHz) +2
LF (60Hz) +10
HPF OFF
※使用前後の音量レベルを合わせるため、使用後のサンプルはDAW側のフェーダーで -9dbにしてます。
EG + AMS Neve 1073DPX
LINE +10
HF(12kHz) +2
MF(4.8kHz)+6
LF (220Hz) +4
HPF(80Hz)
LEVEL 10時半くらい
※使用前後の音量レベルを合わせるため、使用後のサンプルはDAW側のフェーダーで -5dbにしてます。
AG + AMS Neve 1073DPX
HF(12kHz) +6
MF(4.8kHz)+4
LF (220Hz) +4
HPF(80Hz)
※使用前後の音量レベルを合わせるため、使用後のサンプルはDAW側のフェーダーで -5dbにしてます。
これはかなり好きなサウンド!!
Piano + AMS Neve 1073DPX
HF(12kHz) +6
MF(4.8kHz)+8
LF (220Hz) +4
HPF(80Hz)
※使用前後の音量レベルを合わせるため、使用後のサンプルはDAW側のフェーダーで -5dbにしてます。
Strings +AMS Neve 1073DPX
HF(12kHz) +8
MF(4.8kHz)+8
LF OFF
HPF(80Hz)
※使用前後の音量レベルを合わせるため、使用後のサンプルはDAW側のフェーダーで -8dbにしてます。
Vocal +AMS Neve 1073DPX
HF(12kHz) +6
MF(1.6kHz)+4
LF OFF
HPF(80Hz)
※使用前後の音量レベルを合わせるため、使用後のサンプルはDAW側のフェーダーで -5dbにしてます。
購入候補だった他の機材
候補は他にもあって、実は元々は
某Aurora Audio / GTQ2を買う予定でしたwww
AURORA AUDIOの創業者、ジェフ・タンナー氏はもともとNEVEで製品の設計を行い、
“赤いインプット・ゲイン・ノブ”の設計や、音の心臓部であるMARINAIRのトランスの草案設計・発注を行い、製品開発の中核を担っていた方です。
AURORA AUDIOはNEVEクローン系メーカーの中では最もVintage NEVEに近い音と言われておりました。
私も数年前から購入を検討しており、ついに今年1月にアメリカの某有名楽器・機材ショップにAurora Audio / GTQ2の見積依頼と納期確認の連絡をしたんですが、
コロナ禍の影響もあってなのか
『入荷状況が全く見えず、2年以上待たされている方だらけで購入は勧められない』
とまさかまさかの回答でした。。。(※2023年1月時点)
そんな状況とは微塵も想像してなかったのでかなり驚きました。2年以上もかかるし、何とか新品で手に入れることができてもそのあとのメンテも不安だなーと。。。
せっかく新品で購入するなら長く大事に使いたいという思いから今回は泣く泣く見送ることに。
★★★6/1追記★★
おおっまさかの新品が宮地楽器さんに数台入荷したようです!!!!
早い物勝ちですね!!w
【AURORA AUDIO/GTQ2、入荷!】
— 宮地楽器RPM(1周年記念キャンペーン中)@Tegeler Audio始めました (@miyajipro) May 29, 2023
AURORA AUDIOの2chマイクプリが久々の入荷! 他のNEVEレプリカとは一味違う独特の滑らかな太さが魅力!今回は以前に比べて予想よりも早い入荷となりましたが、僅少入荷に付き、早い物勝ちです。。https://t.co/uxOUb3jhX0 pic.twitter.com/fdPuFEPI0w
★★★6/30追記★★
いや~、、、my new gear…!!
— @寺邑奏★作曲家 / TERAMURA SO (@SO_UMBERBROWN) June 30, 2023
AURORA AUDIO GTQ2
新品入手はもう無理かと諦めかけてましたが数年来の想いが叶い、お迎えすることができました?!!#auroraaudio #mynewgear pic.twitter.com/L9viQrx1q5
あとは、Rupert Neve Designs / Shelford Channel も候補でした。
今回はステレオで使えるものが条件の一つで、こちらはシングルチャンネルなので、一気に2台買うのはさすがに予算的に厳しくNGでした。
※ちなみにこちらのShelford Channelはクリーンながらも太い、現代最強のチャンネルストリップで良くも悪くもいわゆるNeve系とは程遠いそうです。
まとめ
AMS Neve 1073DPXを導入して良かった点
AMS Neve 1073DPXを導入して気になる点
音源サンプルとして今回使用した曲
ネットでAMS Neve 1073DPX(シングルの1073SPXも)の日本語のレビュー記事はほとんどなかったので、今回の記事がこれからNEVE系アウトボード導入を検討する方のご参考になれば幸いです!
ではまた~!
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